月曜日, 4月 28architecture | design | art & more!

HOTEL IL PALAZZO(ホテル イル・パラッツォ)今秋新たにに生まれ変わる

ディスコ、イベントホールなど時代やニーズに合わせて独自のカルチャーを発信してきたホテル イル・パラッツォの地下空間は、約130席の大型ラウンジに生まれ変わる。

20世紀を代表する世界的な建築家イタリア人のアルド・ロッシと日本を代表するインテリアデザイナー内田繁の  タッグにより、日本初のデザインホテルとして1989年に誕生したホテル イル・パラッツォ。福岡市の春吉地区が 持つそれまでのイメージを一変させ、都市における建築デザインの力を示したことでも評価された建築だ。

2022年1月より大規模改修を進め、歴史的建造物としての価値を再認識し、「Re-Designプロジェクト」によって、ホテル イル・パラッツォは、再び新たに生まれ変わろうとしている。2023年10月1日グランドオープンの予定だ。

ホテル イル・パラッツォは、1989年、日本初のデザインホテルとして現在の地に開業。アルド・ロッシが日本ではじめて手がけた建築には、内田繁の他にもエットーレ・ソットサス、ガエターノ・ペッシェ、倉俣史朗、三橋いく代、田中一光など、世界的なクリエイターが参画し話題となった。1990年には建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞と、福岡市都市景観賞を受賞。さらに1991年にはアメリカ国外の建築物として史上初となるアメリカ建築家協会(AIA)名誉賞を受賞している。

ディスコ、イベントホールなど時代やニーズに合わせて独自のカルチャーを発信してきたホテル イル・パラッツォの地下空間は、約130席の大型ラウンジに生まれ変わる。

ストライプや列柱、赤・青・緑の配色など、ホテルが持つオリジナルのデザインを全面に取り入れてRe-Designされた地下の空間には、「EL DORADO(エル・ドラド)」の名を冠された。ラウンジ奥の中央にそびえ立つ黄金のファサードは、アルド・ロッシがデザインした同名のバー「エル・ドラド」から内装の一部を移築。その手前には内田繁が晩年に手掛けたインスタレーション作品「Dancing Water(ダンシングウォーター)」を配置。伝説のふたりが再び共演する。

かつて西洋の人々が探し求めて冒険に旅立ったという、伝説の黄金郷(エル・ドラド)。新生ホテル イル・パラッツォの奥深く、いざなわれたゲストだけが魅了されるシンボリックな空間を演出する。

2階に客室を新設。約4メートルもの天井高がもたらす豊かな空間に加えてバルコニーを設置した。3階から8階までの客室も全面改装。スランバーランド社最上級クラスのダブルクッションのベッドを採用、ソファ・テーブルのデザインはホテル開業当時のデザインと配色から再構築したものを採用。地下ラウンジ「エル・ドラド」の賑わいに対し、客室は静かで穏やかなプライベート空間をホテル イル・パラッツォのデザインの精神とともに追求している。

Information

設計:アルド・ロッシ Aldo Rossi (1931 – 1997)
インテリアデザイン: 内田繁 Shigeru Uchida (1943 – 2016)
ロゴ:田中一光 Ikko Tanaka (1930 – 2002) 

ホテル概要

名称:HOTEL IL PALAZZO (ホテル イル・パラッツォ)

所在地:〒810-0003 福岡県福岡市中央区春吉3-13-1

アクセス:市営地下鉄・天神南駅から徒歩6分、中洲川端駅から徒歩7分、JR博多駅からタクシーで約6分

客室数:77室

電話番号:0570-009-915

公式サイト:https://ilpalazzo.jp/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です